ハデスと彼の子供たちとは?冥界の支配者の恋事情
ハデスは、ゼウスやポセイドンの兄であり、オリュンポス十二神には入らなかった冥界の神です。ベルセポネの誘拐の話は有名で、一般的には子供はいないといわれていますが、一部の資料ではハデスには子供がいることになっていたのでまとめてみます。
ハデスとベルセポネから生まれた子供たち
メリノエ(悪夢と狂気の女神)
メリノエは、冥界の悪夢と狂気をもたらす女神です。ザグレウスの姉で、双子なのか一緒に生まれたと言われています。冥界の空気を嫌って弟と一緒に地上へ逃げたエピソードもあります。
ザグレウス(冥界の王子)
ザグレウスは、ハデスの次に冥界の王になる予定だった神です。父ハデスの厳しい監視に嫌気をさして地上へ逃亡したとされています。通常は冥界の番犬ケルベロスが入口を見張っているが、ザグレウスには懐いており、簡単に外に出れたとされています。
マカリア(不死の女神)
マカリアは、勇気ある行動で不慮の死をとげた者がくる場所を管轄する冥界の女神です。冥界の中でも入口に近い場所の部署を担当しています。
ハデスとミンテから生まれた子供
ミンテとは、オケアノスの娘のひとり。コキュートス川に住んでいて、美しい姿に恋したハデスによって冥界に拉致された愛人です。可哀そうなことに、嫉妬したペルセポネが踏みつけられて、ミントの花になったといいます。残念ながら子供はいませんでした。
ハデスとレウケから生まれた子供
レウケとは、ミンテと同じオケアノスの娘のひとり。ハデスに拉致されて冥界に連れていかれたが、負の力に耐えられず亡くなり、悲しんだハデスは白いポプラに変えたといいます。冥界の中でも善良に近い者がくるエリュシオンの野原に植えられたそうです。残念ながら子供はいませんでした。
ハデスの子供たちのまとめ
ハデスの子供たちについて、まとめてみましたがいかがでしたでしょうか? もし子供がいるとしたら、3人の子供がハデスとベルセポネの子供になるでしょう。兄弟のゼウスやポセイドンと比べると色恋少ない神なんです。