ゼウスの子供たちとは?ギリシャ神話の英雄と美しき神々の誕生

ゼウスといえば、オリュンポス十二神の中で最も権力を持つ王となった神。クロノスとレアの間に生まれたゼウスには、アテナやヘラクレスなど、映画やアニメのキャラクターになったたくさんの子供たちが生まれたんです。

そんな、ゼウスと交わった女神や女性、生まれた子供についてまとめてみましょう。

ゼウスとメティスから生まれた子供

メティスとは、海洋の神オケアノスの娘で、ゼウスの最初の正妻になった知恵の女神です。

彼女との間に娘が一人生まれています。

アテナ(知恵、戦略、軍事力の女神)

アテナは、美しい美貌と強気の性格をもった戦いの女神です。

権力を奪われることを恐れたゼウスが、妻のメティスを飲み込み、その後ゼウスの中で成長。

恐ろしいことにゼウスの頭を割って生まれたそうですよ。

ゼウスは頭が割れたとしても、不死なので大丈夫なんでしょう!でも、めっちゃ痛そう・・・(涙)

ゼウスとテミスから生まれた子供たち

テミスとは、ウラノスとガイアの娘で、ゼウスの2番目に正妻になった法を司る女神です。

ホーラーと呼ばれている3人の姉妹が生まれています。

ホーラー(季節と時間の女神)

3人の姉妹のことを通称ホーラーというそうです。

エウノミア(秩序の女神)、ディケ(正義の女神)、エイレネ(平和の女神)みんな世界平和を考える女神たちだったようですよ。

ゼウスとヘラから生まれた子供たち

ヘラとは、ゼウスの姉にあたる存在で、3番目に正妻になった女神。

ギリシャ神話史上トップクラスに美しい女神で、かなり嫉妬激しいくゼウスが浮気するたびに相手の女性を苦しめる話が多く残っています。

彼女との間に5人の神々が生まれています。

アレス(戦いの神)

アレスは、破壊的な力をもった闘神です。戦略を立てるのが苦手で、無意味に戦争を起こすので、周りからけっこう嫌われていた神のようです。ちなみに、ヘラクレスと2度戦いましたが負けちゃってます。ヘラクレスの方が強いってことですね。

ヘパイストス(炎と鍛冶の神)

ヘパイストスは、神々や英雄たちの伝説の武器をつくった職人的な神です。

アポロンの武器、銀の弓も彼が作ったんです。

ヘベ(若さと美貌の女神)

ヘベは、若さを戻せる能力をもつ美貌の女神です。

その魅力に惚れたヘラクレスは、彼女を妻にしちゃってました。

エイレイテュイア(出産と分娩の女神)

エイレイテュイアは、クレタ島の洞窟で生まれた出産や分娩の女神です。

多くの神々の出産に立ち会い、逆に彼女がいないと出産してはいけないルールもあったみたい。

かなり助産師系の女神が少ないので、かなり大忙しの女神だったのかも。

アンゲロス(使者の女神)

アンゲロスは、母ヘラの口紅を盗んでめっちゃ怒られた女神です。

しかも盗んだ口紅をヘラの恋敵に上げたり、かなりおてんばな性格。

ゼウスとデメテルから生まれた子供

デメテルとは、ゼウスの姉で季節を司る女神です。

作物を育てるための四季を制御するのが彼女。娘が一人生まれています。

ベルセポネ(豊穣の女神、冥界の女王)

もとは季節を司る女神でしたが、かわいらしい彼女に惚れたハデスが冥界に誘拐した。

そして冥界の死者を管理する女王なりました。

この誘拐で、母デメテルが悲しみ冬ができたそうですよ!

ゼウスとムネモシュネから生まれた子供たち

ムネモシュネとは、ウラノスとガイアから生まれたティタン神族の記憶の女神です。

歌って踊るエンターテイメント系の姉妹が9人生まれています。

 ムーサ(文芸の女神)

9人の姉妹を通称ムーサというそうです。

カリオペ(美声)、クレイオ(祝う者)、メルポメネ(歌手)、エウテルペ(喜ばす者)、エラト(素敵)、テルプシコラ(踊る者)、ウラニア(天上)、タレイア(賛歌陽気)、ポリュムニア(美賛歌)など音楽や芸術に関係する美しい女神たちです。

毎日、歌って踊ってクラブのような状態なんかな。

ゼウスとレトから生まれた子供たち

レトとは、ティタン神族のコイオスとポイベの娘です。

双子の姉弟が生まれています。

アポロン(光明、芸術、予言の神)

アポロンは、もともと羊飼いの守り神で、男性だけ痛みもなく死を至らせる銀の弓を持っている。

ちなみに、義理兄弟のヘパイストスが銀の弓を作ってくれたそうです。

アルテミス(狩猟、月の女神)

アルテミスは、弟アポロンが生まれるとき出産を手伝った姉で狩猟の女神です。

彼女の持つ金の矢は、ティタン神族で鍛冶が得意な巨人キュクロプスが作ったそうです。

ゼウスとマイアから生まれた子供

ティタン神族のアトラスと、海の女神プレイオネとの間に生まれた7人の姉妹のひとりがマイアです。カリストが大熊に変えられた後、息子のアルカスの面倒を見ていた家族の絆を大切にする女神だったみたい。

そんな彼女には息子が一人生まれています。

ヘルメス(伝令の神)

ヘルメスは、生まれてすぐアポロンの牛を盗んだ盗人の神。

素早い動きを買われて神神の伝令を伝える役目をもらった。

ゼウスとエウリュニョメから生まれた子供たち

エウリュノメは、海洋の神オケアノスの娘で海の女神です。上半身は女性、下半身は魚のまるで人魚のような容姿で美貌の持ち主だったようです。彼女との間に娘が一人生まれています。

カリス(美と優雅の女神)

カリスは、美しい容姿の下級女神たちのことで、諸説ありますがアグライアー(輝き)、エウプロシュネー(喜び)、タレイア(花盛り)の3人の女神だったり、パーシテア(万物の女神)、カレー(美女)、アウクソ(成長)、ヘーゲモネー(女王)、クレータ(女)、パエンナ(輝く女)、カリス(優雅)、ペイトー(説得)もカリスといわれているよ。みんな美人ぞろい。

ゼウスとイオから生まれた子供

イオは、ゼウスの恋人でペロポネソス半島の神官でした。彼女との間に息子が一人生まれています。

エパポス(エジプト王)

エパボスは、沢山の協力者と一緒にエジプトの都市を作りエジプトの王になった人物。彼が母のお腹の中にいるとき、嫉妬したヘラにアブで嫌がらせされて、逃げた場所がエジプトのナイル川だったそうです。そこで息子を出産しています。

ゼウスとレダから生まれた子供

レダとは、スパルタの王テュンダレオスの王妃の女性です。白鳥に化けたゼウスの求愛で生まれた息子が一人います。

ポルックス(双子座になった兄)

ポルックスは、双子の兄カストルとの絆が非常に強い兄弟です。兄が亡くなった際は、不死の力を兄に分けて双子座となりました。

ゼウスとエウロペから生まれた子供たち

エウロペは、テュロスの王アゲノルとテレパッサの娘です。下界を覗いていたゼウスが美少女の彼女を見つけ白い牡牛の姿で求愛。3人の息子が生まれました。

ミノス(クレタ島の王)

ミノス文明の法典を作った偉大な王。

サルペドン(冥界の審判者)

トロイア戦争の際、トロイア軍として戦った。

ラダマンティス(リュキア地方の王)

ミノスの法典の防衛に関する部分を作った王。

ゼウスとセメレから生まれた子供

セメレは、テバイの王カドモスと王妃ハルモニアの娘です。

ディオニュソスを妊娠したセメレは、ヘラの嫉妬と策略によってゼウスの灼熱の稲妻により焼かれて死んでしまった悲しい女性なんです。

ディオニュソス(ワイン、 酩酊、豊穣の神)

母を見ることなく育ったが、焼死体から息子だけは助けられたそうです。成長した彼は、ワイン作りとぶどう栽培の技術を広めたお酒好きな神になりました。

ゼウスとアルクメネから生まれた子供

ミケーネの王エレクトリュオンとアナクソの娘で、当時夫がいたためゼウスの求愛は一切受けなかった。すると夫の姿に化けたゼウスが現れ、気を許した彼女は求愛の末、息子が一人生まれています。結局ゼウスに騙されただけなんですが・・・。

ヘラクレス(半神の英雄)

生まれてすぐ寝ているヘラの乳を飲んで不死になった半神です。有名な話では12の難業に挑み、ラドンやヒュドラなどの怪物たちを退治したギリシャ神話史上最強クラスの英雄です。

ゼウスとセレネから生まれた子供たち

セレネとは、ティタン神族のヒュペリオンとテイアの娘です。月を司る女神で、3人の娘が生まれています。

パンディア(美しい娘)、エルセ(露)、ネメア

非常に美しい3姉妹だったそうです。

ゼウスとダナエから生まれた子供

ダナエとは、アルゴスの王アクリシオスと王妃エウリュディケの娘です。黄金の雨に化けたゼウスの求愛により息子が一人生まれています。液体にもなれるゼウスの変身能力って、改めてすごいね!?

ペルセウス(半神の英雄)

ペルセウスは、ゴルゴン姉妹のメデューサを倒した英雄です。その帰り道に、偶然にも怪物に襲われそうなカシオペアを助け妻にしてます。

ゼウスとカリストから生まれた子供

カリストとは、アルテミスに仕える下級女神です。精霊ともいわれていますが、ゼウスに求愛され妊娠したことに怒ったアルテミスによって熊に変えられてしまった。

アルカス(小熊になった息子)

熊に変えられた母カリストと知らず、弓を撃ちこもうとした息子アルカス。親子だと気づいたゼウスは、アルカスを子熊に変えて母と会話できるようにした。その後大熊座、小熊座にしました。

ゼウスとアイギナから生まれた子供

河神アソポスとメトペの娘。ゼウスによって求愛。オイノーネ島に連れ去られ、息子が一人生まれています。

アイアコス(アイギナ島の王)

アイアコスが亡くなった後は、義理兄弟のミノスやラダマンテュスと一緒に冥界の審判者になった。

ゼウスの子供たちのまとめ

ゼウスの子供たちについて、まとめてみましたがいかがでしたでしょうか?結局36人の子供が生まれたことがわかりました。

女神から生まれた子供は神々として位置づけされていて、人間の女性から生まれた時は半神となるようです。時には、普通に人間として生まれるときもあり、皆国や都市の祖となっていることがわかりました。

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